2025年8月7日(木) 総務は、三浦、前橋へ
2025年08月07日 21:47
2025年8月7日(木) 総務は、三浦市、前橋市へ
総務常任委員会 は、8月5日(火)から7日(木)にかけて、
神奈川県三浦市と群馬県前橋市を訪問し、
地域課題に先進的に取り組む事例について視察をしてきました。
■ 8月5日(火)
神奈川県三浦市
視察テーマ:「かなライド@みうら」 ~神奈川版ライドシェアの実証運行~
初日は、神奈川県と三浦市が連携して取り組んでいる
「かなライド@みうら」について視察しました。
「かなライド@みうら」は、自家用車を活用したライドシェアサービスで、
地域住民がドライバーとして登録され、高齢者や交通弱者の移動を支える仕組みです。
神奈川県が主導し、三浦市が実証フィールドとなっており、アプリによる配車や運行記録の管理、
安全対策などが整備されています。
公共交通の縮小が進む中で、地域住民同士の助け合いを
交通インフラとして制度化しようとするこの試みは、
交通空白地への対応策として非常に注目されています。
本市においても交通課題は喫緊のテーマであり、高齢者の移動手段の確保は大きな課題です。
三浦市のように、行政・地域・民間が連携して柔軟な仕組みを作ることで、
従来の公共交通に依存しない移動支援の可能性が広がると実感しました。
導入に向けては、ドライバー確保や保険、安全管理など多くの課題もありますが、
地域の実情に即した「共助型移動支援」のヒントを得ることができ、
大変有意義な視察となりました。
■ 8月6日(水)
群馬県前橋市
視察テーマ:「マチスタント ~前橋まちなか関係案内人~」 官民連携のまちづくり
2日目は、前橋市が官民連携で進めている
「マチスタント ~前橋まちなか関係案内人~」の取り組みについて学びました。
「マチスタント」は、「まちのアシスタント」として、
前橋の中心市街地に関わる人と活動をつなぐ“関係案内人”の役割を担っています。
空き店舗の活用支援、チャレンジショップの誘致、
イベントや出店に関する相談対応などを行い、
まちで「何かを始めたい人」をサポートする体制が整っています。
これは、前橋市が推進する「めぶく。」(官民共創まちづくり)の一環として展開されており、
民間団体「前橋まちなかエージェンシー」との協働によって実現している、
まさに官民連携のモデル事業です。
地域を活性化させるためには、単なるハード整備ではなく、
「人」が動き、関わり、支え合うソフトの仕組みが不可欠であることを実感しました。
特に、「まちなかに関わりたい」という市民や起業家の背中を
そっと押してくれるような存在が、まちの魅力や活力を育む力になっている点が印象的でした。
本市でも地域資源を活かしながら、こうしたコーディネーター的な役割を
担う仕組みづくりが求められるのではないかと感じました。
今回の視察では、「交通支援」と「市民活動支援」という2つの異なるテーマを通じて、
それぞれの自治体が地域課題に対して実践的かつ柔軟な手法で
対応している姿を学ぶことができました。
いずれも、行政だけでなく地域や民間との協働がカギとなっており、
本市においても地域の力を引き出す制度設計や仕組みづくりが
今後ますます重要になると感じました。今回得た知見を、
今後の議会活動にしっかりと活かしてまいります。